備忘録的に「おかあさんといっしょ」収録体験記。

自分も子供の頃から親しんでいる「おかあさんといっしょ」の収録へ、三歳の息子が参加させていただきました。放送は2011年3月30日(水)の予定になっております。 お時間が合いましたらご覧になっていただけたらと思います。私は、朝も夕もDRで録画しようと息巻いています。
これから下、私の興奮の赴くままにダラダラと人の迷惑も省みず、チラシの裏に書ききれないキヲクをキロクし続ける予定です。よっぽどお人好しの方は、どうぞお時間の許す限りお付き合い下さいませ。
さて、周りのお友達で5人ほど「収録にあたった」と言う話を聞いていたので、うちも当たったら良いなぁなんて期待して毎月「おかあさんといっしょ」のスタジオ収録に応募していました。それがなんと、ついに我が家も収録日の三週間ほど前に当選の知らせが舞い込んできたのです!!わーーーーい!!出したり忘れたりで、5回目くらいでの当選でした。ところがやはりというか、当選したら当選したでこの年度末です。スケジュールの折り合いやら上の娘の預け先やら、渋谷で夕方から夜にかけての収録、満員電車など無視できない問題が発生してきまして、頭を悩ませる種となりました。 しかしそのあたりも夫や娘の協力を得ることができなんとかなりまして、無事収録を終えることができました。 今は貴重な体験ができ、胸を撫で下ろしております。
まず収録までです。指定された時間にNHK放送局西口玄関へ集合です。付き添いの主人と娘とはこちらのゲートでお別れ。入れるのは親子一人づつだけです。(後にお金を渡さずに別れたことに気づき、収録前の楽しい時間を気が気ではない状態で過ごすことに・・・。幸い350円を持っていたので大丈夫だったそうですが。)二人には入場料200円のスタジオパークに行ってもらいました。スタジオパークから収録の様子を見ることが出来るのです。ほぼ真上からの観覧で、満足の行く場所や角度ではなかったそうですが、他にも色々とNHKについて楽しめる施設だそうです。ガッテンガッテン!とか(笑)
私たちは狭い待合室にぎゅう詰め。これは息苦しいと思い、トイレのあたりへ行き、よそ行きのお洋服に着替えさせました。一応テレビ映えしそうな、しかし派手すぎないお洋服を用意したのですよ。道中で汚されないようにと靴まで現地で履き替えさせる念の入れようです。もうなんだか、必死過ぎて笑っちゃうでしょ。親子でオロオロしているうちに予定より10分早く(おそらく全員揃ったのを確認してだと思いますが。)、エプロンお姉さんというひたすら子供に優しいギャルっぽい係の人に連れられて、お兄さんお姉さんとご対面する廊下へ移動しました。
現地についてまず感動したのが、NHK BSの「どれみふぁワンダーランド」でRAG FAIR土屋礼央さんがコミカルに歌いながらくるくる回っていた場所をずーーーっと歩いたことです。わぁ、この間テレビで見たやつだわぁ!と、ミーハー母ちゃん感動。インカムをつけたディレクターっぽい人や、お笑い芸人のキャン×キャンも廊下を歩いていて更にソワソワ。 そんな中、こんな偶然あるんですね、同じ幼稚園のお母さんに声をかけていただきまして、ほんとうに驚きました。ただ・・・、私が当選した!と喜んでいた頃に得たいくつかの情報から察するに、横浜市周辺で当選した人がどうも多い印象です。 NHKは純然たる抽選と言っているそうですが、多少地域を絞って抽選しているのではないかという個人的な感想をもちました。どうなのでしょうかね。
しばらくエプロンお姉さんから収録のストイックな注意事項など伝え聞いて、おみやげを貰ったりしていたのですがいよいよ!お兄さんお姉さんの登場です!!ぎゃーーーー!!いきなり出てきた!ほんものやっ!!細い、お肌キレイ、だいすけお兄さんは場所もはばからず凄いはしゃぎよう(もちろんお仕事モードのキャラ)。早速興奮しすぎて涙チョチョぎれそうになりました。どうも一番落ち着いてみんなをリードしてくれているのは、今やベテランのよしお兄さんという感じです。ほそいなー。 声も姿もハイビジョン時代の所為でしょうか、テレビで見たまんま、全くギャップを感じません。 お兄さんお姉さんに誘導されて子供たちが先に、その後から母親たちが着いていく段取りです。未就園児が多数の筈ですが、すでにお兄さんお姉さんたちの魔力にかかってしまったのでしょうか、軍隊の如くの集団行動力です。なにこれこわい。途中の廊下には、「ニコガク制服」「連続テレビ小説 おひさま」などの衣装が入っているらしきダンボールが山積み、ひゃっほー!業界っぽいぞ。そして廊下は物がごちゃごちゃで狭いぞ!とか思いながら、いよいよ突き当たりにあるオープン状態の扉が。抜けていくと、そこはよく見知ったセットが置いてあるスタジオでございます、ぱぁっと明るい雰囲気かと思いきや、なんか薄暗いぞ、暑いぞ、思ったより狭いぞ、あたりまえだけど窓もなくて閉塞感がすごいよ。 さらにさらに、音がものすごく吸われるので、耳をふさいで話をしているような違和感も。これが業界の雰囲気ってやつか(もはやなんでも業界のせい)。すべてカメラや編集技術で調整をするのでしょうけれど、とにかくスタジオの明かりが暖光系の色合いで、ぼんやり薄暗いのでテレビとのギャップが有り、不思議な感じがしました。保護者は、子供たちから見て左側に三列のシートがあり、そちらへ座らせて頂き見学です。
ここで日記の下書き保存をしていたのですが、地震などで間が開いて再度追記です。記憶を掘り起こします。
こちらの保護者席でも、収録が始まったら一切の声を出してはいけないことになります。簡単に拾われそうな雰囲気です。(どこにマイクがあるかわからないし、ちょっとした声も拾えるようだ。)
さぁ、ここから外せないのは、新年度からみんなのお友達になる新キャラクター「ポコポッテイト」(だっけ^^;)の「むて吉」「ミーニャ」「メーコブ」とのご対面。どうも、彼らも今日が子供たちとのスタジオデビューのようである。正直お兄さんも紹介時には噛まずに言えないようで、エヘエヘとごまかすのであった!! モノラン仲間に会うのを楽しみにしていた子供たちも沢山いたと思うけど、やっぱり愛されるように生まれたキャラたちなんだろうな、直ぐにみんなと仲良しになっていました。こうやって、新しいキャラクターは収録前に慣れてもらうんだね。みんなすっかり抵抗がなくなっていました。一旦キャラたちは退散。
収録前に、「ぱわわぷ体操」や「あした天気になあれ」などのリハーサル(練習?体操仕込み?)も簡単に行います。最後の歌は変わらなくて安心したかな。うちの子は時間が合わず「おかいつ」をなかなか見られないので、ドヤ顔で踊ることができずちょっと戸惑っていました、ごめんよ^^;
スタジオの中にはモニタが数台あり私たちもスタッフも見ることができます。収録前からカメラさんがテストでしょうか?いろんな子供をカメラで映してくれます。わぁ、うちのもアップにしてもらったよ!そしてメインのセット、ゴッチャのセット、クロマキー合成用のセットが同じスタジオ内にあります。 収録とはいえ、流れはカット無しの一発撮りであり、歌の最中にその場でクロマキー合成もやっていきます。 ブルーバックのセットの前でイラストをヒラヒラやっている一見危ないスタッフがいるのですが、モニタを見ると歌う たくみお姉さんの頭上でお日様がニコニコ!おぉ!バッチリ! テレビで放映されている通りにスタジオ収録も流れるなか、一人の子供を突然捕まえるスタッフ。「君ゴッチャでなーい?」(と言ったかは定かではない)。 ゴッチャの出演者決まる。その他大勢には各コーナーのVTRを見せるらしく、お兄さん達がノリノリの誘導で一箇所に集めて座ってもらいます。(やっぱりこの引率力はすごい。)その間にゴッチャのリハーサルを簡単に行い、そのままゴッチャ収録。確か子供たちは、その間は音声に拾われないように静かにしつつも、となりのセットからゴッチャの子供を応援していたように記憶しています。
時が過ぎるのも早いもので、いよいよ よしお兄さんによる「ぱわわぷ体操」です。もうこれは特筆することもないかな。テレビで見たまんまを目の前で見ることができ感動。そして控えていたお兄さん、お姉さんたちも合流して「あした天気になあれ」。ミーニャ達によるトンネルもくぐって(よかったねぇ、本当によかったねぇ!!これは私も潜りたい。夢だ!ドリームだ!)テレビで見たまんま風船が上から降ってきてお・し・ま・い♪ 最後には私が5歳の時からずっと欲しかった風船を息子がイソイソと持ってきてくれました。もう倒れそうなくらい嬉しかった。直ぐに半分しか結ばれていない風船の結び目を解き、空気を抜くように指示をいただくのだけど(ここもなんだか抜かりないよね)、もう私としてはお約束な奴で、より一層強固に結び目を結んでしまいなかなか空気が抜けず、随分素っ頓狂なタイミングで「ブブブブブブ・・・」となりだいぶ焦りました。
すべて終わりよかったよ、興奮した。それなりに息子も映っていそうだったしもう思い残すことはない。と思っていたらスタッフがなんだか慌ただしくしていて、「もう一回最初の歌を撮らせてください。」と!まぁ、これはなんとお得!こんな事もあるんだ。 もう一度お姉さんたちの生歌を聞きたいと思っていたところだったので(あ、思い残してた)大人としては嬉しかったのだけど、子供たちがどうも緊張と疲れの限界に来ているらしく、ちょっとピイィィィィンチ!(ストレッチマン風に) でも、ここもすっかりしっかりノウハウがあるのだろう、よしお兄さんが子供たちにはお馴染みの童謡などを独自の替え歌などで、盛りに盛り上げまくる。子供もワッセワッセとテンションが上り、なんとか収録終了。 しかしなかには「一回目のほうが席が良かったのにぃorz」なお母様もいて、そう言った方にはちょっと気の毒だったかな・・・。そうだよね。着席はランダム、完全に運。そんなうちのこは、初回も二回目もお兄さんたちから3つ隣だったのですが、これはちょうどカメラに抜かれると映らない席(隣二つまでだとアップで一緒に映れる!)。まぁ、うちのこらしいなって思いました^^
これで本当におしまい。スタッフからの誘導があり、完全なる集団行動でスタジオからまず保護者が退場します。その後はお兄さんお姉さんに誘導されて子供たちが。スタジオからみんなが完全に退場となると、お兄さんお姉さんたちはスタジオの敷居をまたぐことなく、まるで夢の世界の住人のようにひとしきりの別れを惜しんだ後ドアが徐々に締まっていき本当のさようなら・・・。 いやぁ、親子とも「別れたくなぁーーーい!」なんてパニックを起こさせる事もなく、恐れ入るほどの雰囲気作りで大満足のお別れをさせてくれました。なんとシステム化された隙のないプログラム!! こうやって蓄積されたノウハウで一日に三回の収録を無事終えるのだろうと感服いたしました。
先ほど興奮しながら歩いた廊下を逆に進み、途中は扉の開いたメイク室(だれがいたんだろ)や、縫い物をする衣装スタッフ?などを横目に見つつ、セキュリティバッチリのゲートを抜けたら、はい、NHKともお別れです。もう戻れません。 西口玄関で待っていてくれたパパと娘と合流し、「スタジオパークから収録の様子を見れたよ!」なんて話も聞けて、渋谷の街を家族で帰路につきました。
30年近く見ていた夢を、子どもをだしに果たすことができたかな、いひひ。息子も3歳だからこれからどうかわからないけれど、断片的にでも覚えていてくれたら嬉しいなって思います。娘には、将来自分の子どもを応募して同じ体験してもらえたらいいなって、いつになるかわからないけれど思ったりしています。
良い体験ができました。それでは・・・、